小型X線検査装置

小型X線検査装置(Compact X-Ray Inspector)は、カーボンナノ構造体の電界電子放出現象を利用することで大幅な省電力化を実現しました。ヒータやフィラメントによる予熱が不要になったことで、乾電池で最大150keVのX線を即座に発生することが可能になりました。従来の熱陰極型のX線検査装置と同様に非破壊検査や医療診断などに利用できる上、小型可搬型なので非常に利便性の高い装置となります。

小型X線検査装置は、以下の特長を有しています。
・取扱いが容易、小型省電力なので、欠陥を現場で迅速に可視化検査できます。
・X線検査作業をどこでも誰でも容易に行えます。

主な用途として、電線、鉄塔や配管材の欠陥検査、各種非破壊検査などに利用できます。

2012年、弊社は高圧電線用の小型X線検査装置の開発・製品化に成功。その後、2013年8月には、建築用コンクリート向けの小型X線検査装置の開発にも成功しました。